理学療法士の海馬

新人理学療法士だった僕に伝えたいこと

輸血と理学療法

minimalzuhの見解

 

輸血による副作用のリスクは、1500〜6100単位に1回

以下は、日本赤十字社の2016年における副作用の報告である。
製剤ごとに異なるが、1500〜6100単位に1回は副作用が出ている。
(報告されていない場合も考えられるため、実際はもっと多い?)
この頻度が、多いのか少ないのかはよくわかりません。

f:id:minimalzuh:20181219011907p:plain

 

輸血後は、蕁麻疹、発熱、呼吸状態、血圧変化に注意

輸血副作用対応ガイドによると、輸血した際の観察項目として、以下の16項目が挙げられている。

f:id:minimalzuh:20181219011939p:plain

その中でも副作用の症状として、蕁麻疹、発熱、血圧低下、呼吸困難、アナフィラキシーで全体の9割以上を占める。

f:id:minimalzuh:20181219011924p:plain
*アナフィラキシー:全身紅潮、血管浮腫、呼吸困難などの複数の全身症状を示すもの。
*アナフィラキシーショックアナフィラキシーに血圧低下を伴うもの。

 

輸血終了後は、時間を空けてリハビリを行う

輸血時は、輸血開始後 5 分間、15 分後および終了時に状態を観察することが推奨されている。
実際に、開始15分以内に、副作用の1/4が、重症化の可能性がある副作用に関しては半数が発見されたらしい(石橋, 日本輸血細胞治療学会誌, 2018 *学会発表)。
また、TRALIやTACOに関しては、輸血後6時間以内に生じるとされている。
そのため、輸血後はなるべく時間を空けてリハビリを行うのが望ましいと思う。

 

 

↓↓こちらの記事もどうぞ↓↓

minimalzuh.hatenablog.com