minimalzuhの見解
歩行速度とかTUGの数値に意味はない
脳卒中者の歩行自立において,10m-gaitやTUG、BBSなどによるカットオフ値が算出されている.
しかしながら,実際に患者の安静度を変更する際に,一定のテストバッテリーを用いている割合は2割強に過ぎないとの報告がある(千葉,北海道理学療法,1999.井上,理学療法の臨床と研究,2010).
私も,歩行速度やTUGの数値で歩行自立を決めることはない.
歩行が遅くても安定している人もいれば,早くても不安定な人がいるからだ.
自立度判定にはこの動作を評価しよう
船橋市立病院では,病棟歩行自立アセスメントシートを導入している.
シートは,作成手順をきちんと踏んでいる(橋本,理学療法科学,2016).
船橋市立病院のように,病棟と連携してこのシートを運用するのは難しい.
しかしながら,リハ場面において,シートの10項目の動作を評価するのは有用と思う.